やりたいことがわからず、なんの仕事につけばいいのか悩んでいる人を多く見かけます。
最近、そのような悩みを相談受けることも、増えてきました。
私も以前、やりたいことがわからず、日々悩んでいた時期もありました。
そこで、やりたいことがわからない人に向けて、私なりの考え方を記事にしたいと思います。
そもそも、皆やりたいことなんてわからない!!
以前、スティーブ・ジョブズが演説したときに使用した言葉で、「コネクティング・ドッツ」という有名な言葉があります。
その時には、それが何に役立つかわからない、今までの一貫性はないことかもしれない。その時はだたの点(ドット)かもしれないけど、その点を結んでいけば、将来しっかりとした線になるという意味合いだと思います。
Apple創業者であり、iPhoneなどを世に送り出したスティーブ・ジョブズも、若かりし頃は何をしたいのかわからなかったそうです。
リード大学を中退しても、興味をもった授業だけを受けて学んでいたそうです。
楽しそうとの理由で、カリグラフィー(西洋書道)などの授業を受けていたようですが、後にマッキントッシュの綺麗な文字へのこだわりなどにつながったそうです。綺麗な文字やそのデザイン性でマッキントッシュは人気を博します。
スティーブ・ジョブズほどの人でも、自分は何がしたいのか、将来何がしたいのかわからず、今心がときめくものや楽しいことなどに熱中した結果、点と点がつながり線になったようです。
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つまり、将来のことなんかわからない。自分のやりたいことなんて、わかる人のほうが少ない。
それだったら、自分を信じて、今心がときめくもの、わくわくするもの、楽しいことなどに取り組めばいいと思います。やってみて、なんか違う、つまらない、これは違うと感じることも多いと思います。
その時は、思い切ってまた違うことにチャレンジする。点をたくさん作っていく。
チャレンジができない環境であれば、チャレンジしやすい環境に変えるのも一つです。
それでも、やりたいことがない人はどうしたらいい??
日々、同じような作業に追われるようになると、今心がときめくもの、わくわくするもの、楽しいことがわからなくなることもあるかと思います。
私も、何が心がときめくのか、何が楽しいのかがわからなくなったことがあります。色々な自己啓発本を読んで、考え方を変えてみたり、職場が悪いのかと思い、思い切って転職してみたりしましたが、結局は何も変わりませんでした。
色々試行錯誤してみて、わかったことは
①リセットする
②まずは、やりたくないことをみつける
この2つが、大切だなと感じるようになりました。
①リセットする
リセットするは、まずは休むことです。
日々は働いていると、それが当たり前の環境になりますが、日本人は働きすぎと言われています。
アメリカに留学した時はあまり意識して見ていなかったのですが、今思えば、確かにまわりのアメリカ人は、とてもゆっくりと生活していて、仕事に追われている人は少ない印象でした。
戦後の経済発展に伴って、編み出された日本の働き方は、その当時には適した働き方だったのかもしれません。
8時30分から17時30分まで決まった曜日と時間で働くことは、会社から考えると、統制をとりやすく、当時は生産的だったのでしょう。
しかし、同じリズムで働くことは、思考停止につながり、鬱になりやすいことが研究からも明らかにされています。
まずは、時間をとってゆっくりこころとからだを休めて、何も考えないことが重要だと感じています。
ひらめき(セレンディピティー)が生まれるときは、ぼーっとしている時や入浴しているとき、散歩している時などたくさん報告されていますが、人は知らず知らず、仕事のストレスを抱えています。
私も経験していますが、仕事の日の朝の散歩は気持ちいいですが、仕事のない日の散歩に比べると、なにかスッキリの度合いが違います。また月曜日が近づいてくると、気持ちが少しずつ重くなることは多くのサラリーマンが経験しているのではないでしょうか。
そのストレスは、自分が気づかぬうちにからだにダメージを与えています。
最近では、その慢性的なストレスは、脳の機能低下や鬱との関わり、肥満になりやすい、炎症を引き起こす要因になるなど、様々な負の連鎖を産むことが明らかになっています。
私は、そのことに気づき、働き方を変えようとして、サラリーマン時代に準備を始め、今はフリーとして、自分で働き方をデザインし、慢性的なストレスをなるべく減らすような生き方を目指して、生活しています。
ストレスが減り、時間に余裕ができたからか、最近は自分がやりたいことで悩むことは明らかに減りました。次の新しい事業のことや、今の事業の改善点などで考えることはありますが、サラリーマン時代の鬱々とした日々は、今では考えられない生活をおくれています。
人によっては、いきなり仕事を辞めることは難しいでしょうが、なるべく時間をとって休むように心がけてみてください。
②やりたくないことをみつける
前に述べたように、やりたいことを見つけることは簡単なことではありません。
天才だと言われている人たちでも、なかなか見つけられず、迷いながらみつけています。
そこで、まずは①で述べたように休み、ゆっくりぼーっとすることが大切であることを先に述べました。
そして、ゆっくりして、少し余裕ができたときに、まずはやりたくないことを考えるのをおすすめします。
やりたいことに比べると、やりたくないことははっきりしている場合が多いと感じています。
例えば、満員電車に乗りたくない、嫌な上司と顔も合わせたくない、残業は嫌だ、など嫌なことは比較的に自分で列挙しやすいと思います。
このやりたくないことから、自分の働き方を考えていくのが、自分のやりたいことや、楽しいことへ近づいていく望ましい方法だと感じています。
まとめ
やりたいことがないと悩んでいる人は、すでに相当悩んだり、本を読んだり、試行錯誤をしたりしている人が多いと思います。
脳はぼーっとしているときに、デフォルト‐モード‐ネットワーク(default mode network)という状態になり、脳の様々な領域の同期モードに入り、脳内の情報が整理されると言われています。
この、デフォルト‐モード‐ネットワークは創造性と関連しています。
科学的にも立証されてきている「ぼーっとする」時間を意識的にとり、まずは、やりたくないことリストを作成して、脳内の情報を整理してみてはいかがでしょうか。
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